初体験:十勝のサケ釣りとモンロー主義と(2)




という事で、私にしては珍しく18日月曜に会社を休み(ああ、平日休みの何という開放感よ・・・)、17日22時頃、札幌をサケ釣りに出発しました。ちょうどお盆明けなので、これなら少しは釣り場も空いているだろう、という判断もであります(これがまた吉と出ました)。

往路びっくりしたのは、襟裳のあたりで、野生の鹿を4回、キツネを3回見たことです。道内ちょっと田舎にいけばすぐ野良キツネは珍しくありませんが、鹿にはびっくりしました。知床くらいでしか見られないと思った板のですが、やはりこちらは自然が濃いんだなぁ、と改めて感心です。

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馬さんがのんびりと・・・

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良くある北海道の風景。ひたすら信号無しのまっすぐ。

マップファンの通り(このサイトドライブ計画にはホント便利です)、無事片道250kmの道のりを経て、午前2時過ぎに目的の港に到着です。ついてみると、びっくりする位、港が小さい・・・。こんなところで本当にサケ釣れるの??という感じです。しかし、事前にキャッチした情報によると、今週下旬からかなり調子が良く、金曜日には港の中で60本以上、釣り堀のように上がったなどと、道央圏からは想像も出来ないようなサケの釣果に期待半分、話半分です。

港にはついたものの、何しろはじめてのところなので、どこがいいのか、全く分かりません。そこでなにげに駐っていた車の方に話を聞くと、ちょうどその方も札幌から来たとのことで「昨日の夕方ついたんだけど、夕方港の中でぶっこみで3本、外防波堤側で4,5本釣れてた」との事でした。ま、そんなもんだろうな、やっぱりと思いつつも、こんな小さな港でもやはりいる!釣れるのか!という事がわかり、にわかにテンションも急上昇、セオリー通り外防波堤側に狙いを定める事にしました。

てくてくと先端目指して歩いていくと、おお、なんと嬉しいことに場所はかなり空いています。奇跡だ・・・。そこで適当な場所に入り、荷物を置くととなりのおじいちゃんとまずはコミュニケーションだ!と話はじめました。すると、「うっせ」とか言われるかなと思いましたが(汗 びびりすぎじゃないか?)とても話好きな親切な方で、いろいろと教わり、すっかりうち解けてしまいました。そうか、なんだ、みんな親切じゃないですか(あのね)。

さて、そうこうしているうちに夜が明けて、釣り開始です。私は浮きルアーで勝負です。結局人はそんなにいません。さて、どんなものかな、、、と思っていると、おお、おおお、おおおお、なんだこりゃああ!!釣れる、釣れる!釣れる!!・・・他の人が・・・。今日は少し薄いなぁ、といいながら、左のぶっこみおじさん、右のルアー兄ちゃん、次から次へとサケを上げ出します!マジか!マジでサケ釣れるのか!!しかもこんなに??

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右手にいた若い人。連発。なんと聞くと28gのルアーにサンマをつけてスローリトリーブ。

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左にいたぶっ込み&垂らし釣りのおじさんコンビ。この日は垂らし釣りが全然だめでした。しかし、次々と上げます。実はぶっ込みでサケ釣ってる人を間近に見るのはこれが初めてでした。

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無事タモ入れ成功。

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すごいぜ、ビカビカだぜ!あまりに自分だけ釣れないので、人の釣った鮭を写真撮影・・・。

両隣は連発、自分だけボ、という滅多に有り得ない局面に置かれてしまい、すっかり焦ってしまいました。そこで哀れに思ったのか、隣のお兄ちゃんが「ルアーだけでエサ付けて投げてるんだよね」と教えてくれるではありませんか。十勝の人達は良い人です。

そこで早速見習ってルアー(40gスプーン)+サンマに変えるが、釣れない。リトリーブが早すぎるのか・・・?と今度はカラフトマス用の20gのスプーンに変えるがこれもだめ。ルアーにエサを付けずにリトリーブ。やばい、釣れない・・・(汗)。そこでふと我に返り、いかん、これは典型的なドツボパターンだ。こういうときコロコロ変えずに、自分の信じる釣りをしなければだめだ!と、最初の浮きルアー+サンマに戻す事にしました。濁りがきついので、少し棚は深めに設定です。

すると・・・スローリトリーブ中、あの数年ぶりにごん、ごんごん、、という当たりが出た刹那、自然と体が動き、ロッドを送り込んでラインのテンションを微妙に緩めた後、スイープフッキング!乗った!!━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!(珍しく若者風の絵文字にしてみました)。

うれしーー!が、なんかあれ?でかーーい!!のされるっ、とにかくめちゃくちゃのされるっ!左右にサケがぐりぐりと爆走するっ!あ、あれ?サケってこんなに強い引きだっけ??腕が落ちたのか?ばれるなばれるなよ・・・とすると左のおじさんコンビがタモ入れを手伝ってくれるではありませんか。十勝の人はめちゃくちゃ良い人です。なんとか手こずりながら、無事ネットイン!良く見るとでけえ!おっさんが「いや、こんなでかいの久しぶりに見たわにいちゃん、ビカビカだし、こりゃいい型だなぁ。これじゃ取り込み大変な訳だ」と言ってくれるではありませんか。お礼をしてサイズを測るとジャスト80センチ。後で腹を割いて判明しましたが、雄でした。

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びかびかでぶとぶと

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実に二年ぶりのサケです。

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メジャーを出したのは久しぶりです・・。

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シーライスよ、おひさしぶり・・・。

その後、数分後に更に1本追加!こちらもあわせは完璧です。今度は右側にいたお兄ちゃんが手伝ってくれました。ありがとう。十勝の人達は後光が差して見えます。

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こっちやややこぶりです。後で雌と判明。やっぱり雌の棚は雄よりちょっと深いですね。しかし、魚体が美しい・・・。

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アップで撮影。

その後数回ばらしてしまい、が、7時近くになっても、コンスタントに回りで上がっています。おじさんに聞くと、金曜よりはちょっと薄いとの事。これで薄いってどういう事・・・しかももう日も高いというのに、日本海とは全く違います。

しかし、ここでひさんなアクシデントが・・・そもそも釣れないだろうな、くらいな気持ちで来たこともあり、エサのサンマを2本分しか用意していなかったのです。そこで泣く泣く紅イカに変えたところ、なんと当たりが全く出なくなってしまいました。。。釣れない・・・これも驚きです。日本海側ではむしろウグイがうるさくて、紅イカの方が釣れるのですが、こっちはまるで逆です。聞くとほとんどの人達がサンマを使ってるではありませんか。右のお兄ちゃんのタモ入れを手伝い、左のおじさんのタモ入れを手伝い、としているうちに10時近くになってしまいました。相変わらず周囲ではポンポン上がっています。この日は結局なんだかんだと周りで40本以上上がっていました。恐るべし、十勝・・・。これでも薄いってどういう事・・・?これじゃワンシーズンに40本、60本釣る、という話もなるほど大納得です。

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とにかく明るくなってもおかまいなしに、ポツポツサケが上がる。となりのおじさんはこの日8、9本ゲットしていました。しかし垂らし釣りは0本。全部ぶっ込みか浮きルアー。

すると、哀れに思ったのか、隣のおじさんが「兄ちゃん、このサンマ使いな」十勝の人達は神様です。しかし、既に地合は微妙に過ぎ去りつつあり、同時に猛烈な睡魔が私を襲いました。。。結局防波堤で寝てしまい、起きたら昼。さすがに一服という感じです。

結局、私はこの2本で終わってしまいましたが、人も少なく、両隣の人達は気持ちの良い人達で、最高のサケ釣りが出来ました。まあ、地域によってはやはり濃淡があるのだと思いますし、巡り合わせもあるいとは思いますが、とても気持ちよくサケ釣りが出来ました。ありがとうございます。今シーズン、また絶対に行きたいと思います。十勝は素晴らしい。

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