前回のお話の通り、実は「潮位」と「潮汐」は発表する官庁が違うだけで、呼び名の違いに過ぎない、同じモノだという事が分かりました。
潮位と潮汐の予測は、以下で見る事が出来ます。
ここで注意なのは、気象庁の言う「潮位表」は「潮位を実測値」のことではなく、潮位の予測値(天文潮位)を掲載している点です。
その気象庁の潮位表の掲載地点の一覧はこちらで見る事が出来ます
これによると、掲載地点一覧表は全部で240地点あります。
他方、先にご紹介した、気象庁の 潮位観測掲載地点一覧表では189地点。
つまり、240 – 189 = 49
49箇所が実測していない、計算で出した地点の潮位という事になります。
ちなみに海上保安庁の潮汐表の地点一覧はリストが無いので、先にご紹介したここのリンクを数えてみました・・・。
区域1 51
区域2 64
区域3 67
区域4 76
区域5 67
区域6 30
区域7 14
区域8 5
合計 374箇所
実は私は気象庁の方が超予測の地点が多いと思っていたのですが、海上保安庁の方が地点数hが多いのですね。
では、気象庁の潮位予測と、海上保安庁の潮汐予測は、どの程度一致するものなのでしょう。
例えば、「稚内」で2017年9月30日という未来の日付で見てみましょう。
検索結果をURLで指定出来ないため、画面でキャプチャします。
■海上保安庁
こちらから地域を選択して日付を指定。
■気象庁
こちらのページから稚内を選び、日付指定。
で、「WN.pdf」をダウンロード
、気象庁のデータと見比べてみると、全く同じ事がわかります。
つまり、予報という点では、気象庁発表の「潮位表」と海上保安庁発表の「潮汐表」は一致しているのですね。
実は厳密には一部微妙に異なる場合もあるようなのですが、ほとんどの場合が一致すると考えて問題ないようです。
このように、潮位と潮汐は同じものだという事が分かったかと思いますが、利用の仕方には違いがあります。
航海目的のために潮位を使う場合は、国際的なルールが有り、各国の水路機関が席に人を持って予測値を航海するように定められています。
日本の場合は海上保安庁がその水路機関に該当し、そjの海上保安庁 海洋情報部が作成する「潮汐表」が公式の潮位の水産地になるのです。
では、気象庁で発表している「潮位」とは何なのでしょうか?
こちらにその記載があります。
-
- 気象庁 | 潮汐・海面水位のデータ 各年・各月の潮汐 解説
気象庁では、津波・高潮・異常潮位および長期的な海面水位の変動等に対する沿岸防災への貢献、また、現象検出に必要な潮位の平常状態の把握や精度の良い潮位の予測のために、全国各地で潮汐の観測を行っています。
- 気象庁 | 潮汐・海面水位のデータ 各年・各月の潮汐 解説
結論から言うと、気象災害、防災のために行っている推計値、という事だそうです。
なので、釣りに関して言いますと、まあどっちでもいいのかな?と思います。
ちまたにあるタイドグラフのアプリなどでは、気象庁や海保にはない地点の潮位予測が出ています。
これは具体的にどうやって出しているのでしょう?
また、どこまで本当に信じていいのでしょう?
つづく
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