数日前、札幌市内ーといってもやや外れではあるのですが、札幌駅から5キロ程度の距離なので市内には変わりありませんーにクマが突如現れ、動転爆走したクマが人を次々と襲い、結局銃殺されてしまったという悲しい事件がありました。
- 札幌 市街地でクマが出没 襲われた4人けが クマは駆除 | NHKニュース
18日朝早く、札幌市東区の市街地にクマが出没し、警察によりますと、4人が襲われて重軽傷を負いました。
クマは午前11時すぎに同じ東区内で猟友会によって駆除されました。18日午前3時半ごろ、札幌市東区北31条東19丁目の路上で「クマが南の方向に走っていた」と近くの住民から警察に通報がありました。
付近ではクマを目撃したという通報が午前10時までに30件以上相次いだということです。
警察によりますと、午前6時前、最初に目撃された場所から南へおよそ1キロほど離れた札幌市東区北19条東16丁目付近で70代の男性と80代の女性が次々に襲われて軽いけがをしました。
ほかにも、40代の男性2人がそれぞれ別の場所で襲われ、このうち1人はろっ骨を折るなどの大けがだということで、けがをした人は合わせて4人となりました・・・
私も札幌市内で野良エゾシカとか野良キタキツネは見かけたことがありますが(それでもかなりビックリですが)、
さすがにクマは見た事がありません・・。ただし、「札幌市内」という定義で言うと緑の濃い南区は良くクマが出ます(姿は見ませんが)。
実はこのクマ、facerbookで私が入っている「北海道山菜好き情報ネットワーク」で、1,2週間前から付近で断続的に目撃談が投稿されていました。
なので朝イチでニュースを聞いたとき、「あ、きっとあのクマだ!」とピンと来ました。
案の上そうだったみたいです。
- 札幌・東区のクマ 先月から北区茨戸周辺に出没していたクマか 専門家の分析 北海道
ヒグマの生態に詳しい、道立総合研究機構の間野勉(まの・つとむ)さんは、今回のクマは、先月末から今月始めにかけて北区の茨戸周辺に出没したクマではないかと分析しています。「あくまでも推測ですけど、5月の末から6月のはじめにかけて、札幌市北区の茨戸公園でクマの存在が確認されています。そのあとそこにしばらく滞在したらしいとわかっています。おそらくその個体がそのあと南下して、北19条あたりまで南下してきた。優位な個体を避けて、クマのいない場所に移動する傾向があると考えられます。クマの社会から見れば、強いクマがいない場所はどこかなとなると、人間の生活している近くには、クマはあまりいないと」(道立総合研究機構・間野勉専門研究主幹)間野さんは、今回のクマについて、定山渓や手稲方面の山から来たのではなく、増毛山地の山林から下りてきた可能性が高いと指摘します・・・
僕がこの一連の報道を見ていて結構んん?と思ったのは、慌てふためいたクマがいとも簡単に丘珠空港の有刺鉄線を乗り越えているシーンでした。
上記のNHKの記事にその動画が埋め込まれています。後ろ姿が何やらメタボおっさんみたいですが(^_^;)、軽々と乗り越えてるやん。。。
元々メディア等のヘリとかでかなり追い込みを欠けられていたので、クマが冷静さを失っており、かつ空腹だった事もあって殺気立っていたのは間違いなかったと思います。しかしそれにしても痛くないのか・・・。
で、実はこの有刺鉄線をクマが乗り越えるシーン、他の動画でも見た事がある事を思い出しました。HTB北海道テレビの動画です。YouTubeに動画が上がっています(公式アカウントです。念のため)。
画面引用:(5) 【MIKIOジャーナル】誰がクマを殺したか? – YouTube
やっぱり有刺鉄線軽々と越えてしまうんですね(もしかして電気柵かも知れませんけど)。
このブログの常連さんならもしかして既にお気づきかも知れませんが、僕は多少?イカレギミのところがありまして、あまりクマを恐いと思った事はありません。厳密に言うと、十分怖れてはいるのですが、きちんと付き合えば問題無いと思っています。これは小学生くらいの頃から父親に良く、というか頻繁にヤマベ(ヤマメ)釣りに連れて行かれた原体験が影響しているかも知れません。渓流を上りながら釣りをしていて、カーブを曲がった先の砂地に、今践んだばかりと分かるホヤホヤの足跡に、チロチロと沢水が流れ込んでいるのを見た事もありますし、うんちも足跡も日常茶飯事に見かけました。一人で沢に入って釣りをするのがデフォで、いざとなったら釣り竿で結構戦えるのでは無いか、と割と本気で思っていました。
またクマは極めて臆病なので、人の気配を察知すると(猛烈に鼻が良い)、99.9%クマの方から逃げていくのを経験値として知っています。
逆に僕にとっては恐ろしいのは釣りよりも山菜採りの方です。
そちらの方がはるかに緊張します。また実際にクマに被害が遭うケースもそのほとんどが山菜採りです。風向きとして風下に人がいて、クマが匂いに気付かず出会い頭で事故発生、というケースはかなりの頻度で起こりえます。渓流釣りの場合、川は風の通り道になっているのでかなりランダムに気流が流れます。このため、普通に渓流釣りをしていると、ほとんどの場合クマが先に気付いて逃げてしまうのです。
しかし、例えコンマウン%でもクマで事故る可能性が無いか、というと、勿論そんな事はありません。よく考えたら、ここ20年くらい、ナタも持たずに丸裸で渓流釣りをしています(あ、勿論比喩です。はいてますよ!蚊やブヨもいるし←あたり前だよ)。
「一応やっぱり念のための備えはしておくか。。生きたまま食われたら痛そうだもんな」(だからあたり前だって!!)
ということで、この度やっと改心、もしくは転向、あるいは老化なのか退化なのか進化なのか、とにかく石頭的に頑固な方針を転換しまして、クマよけスプレー、いわゆるクマ撃退スプレーを買ってしまいました。イントロ長くてすいません。
持った感じはこんなんです。大分扱いやすい印象です。
実はこの熊撃退・熊よけスプレー カウンターアソールトですが、サイズは230gと380gの2タイプがあるのですが、大きなものは携帯性と瞬間的な利用に問題がありそうなので、僕は230gにしました。
この手の武器というのは、思った時にすぐ抜ける、使える、という事が(本当に)致命的に重要です。
井伊直弼が襲われた「桜田門外ノ変」は雪の降りしきる日でした。警護が刀を雪よけの袋に収めていたため、暴漢が襲いかかってきたのに抜く間合いが間に合わず、主君の命を守れなかった、というのは有名なお話です。いくら警護が沢山いても、武器があっても、すぐに抜けて使えなければ何の意味もありません。歴史は教訓の宝庫です(ガチで思ってます)。
なので、すぐ抜けるようにホルスターも買いました。万が一使おうと思ってリュックの中に入れてました、では死んでも死にきれません。
良い感じです。
熊よけスプレーで何にもまして一番心配なのは不意の暴発です。このホルスターであればヘッド部分もかなりガードがしっかりしていますので、藪漕ぎをしていて暴発するリスクもかなり抑えられそうです。
この熊撃退・熊よけスプレー カウンターアソールトはかなり詳しいパンフレットが同封されており、読み応えがあります。しっかり使ってくれよ、という作り手のメッセージが伝わってきます。これはもう「おまけ」のクオリティではありません。これだけでもかなりお得感があります、マジで。輸入代理店のOUTBACK(アウトバック)さんのホムペも阿部寛へのオマージュでしょうか、アクセスカウンターが最高にイカしています。
ネットで熊撃退・熊よけスプレー カウンターアソールトを買うときの注意点が1つだけあります。
それは、必ず購入前に郵送されるクマよけスプレーの「利用期限」を確認するという事です。
このクマよけスプレーは2021年6月に買って、25年12月まで使えますから、OKですね。中には何も言わないと販売店によっては1年くらいのものが送られてくるケースもあるようなのでご注意下さい。
ということで、これにプラス20年振りにナタも買いたいと思います。これで渓流釣りのみならず、山菜採りや知床のサケやカラフトマス釣りもばっちりです。
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コメント
[…] それにしても、これは本当に、相当やばい気がします・・・。マジでしばらくこれらのエリアの渓流釣りはしない、しても厳重にクマスプレーやナタをいつでも使えるようにした方がいいです。武装せず丸裸で山に入るのは自殺行為です。くれぐれも気をつけましょう。 […]