2007年8月18日(金曜)、Zさんと二人で知床に日帰りでカラフトマス釣りに行ってきました。片道470km。日帰りといっても、必然的にオーバーナイトなのですが、どうしてもお互い用事があるため(し、仕事が・・・)、宿にも泊まらず、寝ずに往復という恐ろしい企画です(とうとう3年連続でやってしまった・・)。でも行けるだけまだマシです。
19時札幌発、高速を使って午前2時知床羅臼側の相泊漁港に着。ここがどんづまりで、この先道路はありません(微妙な陸路は海岸線に沿ってあるが、車は入れない)。ラーメン熊の穴があるところです。しかし、ここで終わりではなく、更にここから船で、モイレウシという先の方に渡してもらいます(帰りがいつも果てしなくおっくうになるが、最近もうすっかり慣れてしまった自分がコワイです・・・一日で往復940kmって何・・・)。
3時30分の渡しまで時間があったため、ワームでロックフィッシュ遊び(というか、それも結構目的の一つだったりします)。結構良いサイズのガヤ(エゾメバル)がワンキャストワンヒット状態。よく見ると群れている。案の定今年も濃い。というか、濃すぎます・・・。
あまりに釣れるので辞めるタイミングが・・・。シマゾイ釣れないかと期待したのですが、だめでした。
仮眠するつもりが、気がついたら渡しの時間に(汗)。船はもう何年もお世話になっている英人丸さん。実はこの船は昔石原東京都知事がお忍びできたときに利用した船でもあります。
さあ、今年も来たかー!年に一度の大事な行事だ!行くぞ!と気合いを入れて乗船。相変わらず吹けば飛ぶような小さな船で(汗)爆走する事15分、まだ薄暗いうちにモイレウシに到着。ここは番屋があり、漁師の休憩拠点にもなっています。帰りの迎えはこれまたいつもの通りお昼です。
いつものパターンで、河口には遡上間近の古いマスしかいないので、ビカビカ狙いで右側の少し離れたところに座を構える。見ると波打ち際で背びれを出しているのが結構見えるて一安心。今年は当たり年で、一人20本釣るのも珍しくない、という事で気合い十分。
座を構えたちょうど後ろに、熊の糞がありましたが、そんな事を気にしていたら知床では釣りになりません。糞や足跡は渓流釣りで慣れたものです。しかし、海岸線から山側には全く足を運ばなかったのはいうまでもありません(汗 知床は熊濃すぎ)。渡しの船は通常釣り人を置くとすぐ帰るのですが、今年は珍しく上がりの昼までついて待っていました。熊対策かも?
まずはフィールドハンターの18gアワビ系スプーンで早速キャスト開始。ところが、朝まずめのゴールデンタイムだというのに、全くバイトがない。ありり(汗)。よく見ると、浮き釣(餌)の人が 一番釣っており、次に浮きルアー(ルアーに紅イカをつけて、かつ浮きでゆっくりリトリーブする定番釣法)、フライの順で上がっている。
どうやら群れがちょっと古くなっており、ルアーへの反応が悪いのかも知れない。やべえ!このままではえらいことになる!と、あっさりプライドを棄てて浮きルアーに変更。するととたんにヒット!
なぜか間違ってかかったガヤ(エゾメバル)。手元の岩礁地帯にいるらしく、たまにルアーについた紅イカをつつきます。
これも銀ピカピカのカラフトマス。ちょっと体に傷があるので、網をかいくぐったのかも?
最高にビカビカのカラフトマス。がっちりしっかりフッキング。感動・・・
しかし、ここで事件が起きました。ランディング後、暴れるカラフトマスを押さえようと頭に手を近づけた瞬間、カラフトマスが予想外の反発力でクビを振り、その瞬間、私の手にバン!と当たってしまったのです。おっと、と思った次の瞬間、「え”!?」な、な、なんと、スプーンにつけたタコベイトのフックが思いっきり私の指にめり込んでるじゃありませんか!!こ、これはよくある釣り針事故!?私が?や、やべえ、ハリの返しまで完全に深く突き刺さっており、全く抜けません。しまった・・・有り得ないとうかつだった。油断したかぁ~、と思わずしゃがみ込みますが、勿論後の祭りです。勿論フックは抜けません。ここは辺境知床の最先端。診療所どころかトイレすらない土地です。ま、まずい・・・時間とともに、どんどん痛くなってきます。かといって、携帯が通じないので、船を呼ぶことすら出来ません。もうこうなったら根性で何とかするしかない!!このままではみんなに迷惑が(まじで)かかる!勇気を振り絞って「おっりゃああ!!!」何とかフックを抜き取ることが出来ました。あ~、良かった。。。段々痛みも治まってきたので、そのまま釣り再開です(切り替えの早い私です)。でも、ホント注意しないとまずいと改めて危険性を再認識しました。
日が高くなって9時をすぎると、さすがに魚の活性も下がってきました。それでこれも長年の経験を生かして磯場方面に移動です。沖磯の波がぶつかっているあたりに、フレッシュランのカラフトマスがうろうろしている事があるからです。案の定、銀ピカを更にゲット!
河口の様子。大分休憩に入った人がいて、すいています。朝まずめはもう少し混んでました。
毎年大活躍のSHIMANO GAME AR-C 9006+SHIMANO BAIOMASTER3000
結局トータルで11本。20本超えとは行きませんでしたが、シーズンのど真ん中のせいか、かなりビカビカの魚体が混じり、大満足です。途中明るくなってからルアーに再度切り替えてからも2本ヒットしました。リリース4本、キープ7本。キープしたうち5本がメスで、オスも脂がしっかり乗っていました(ほくほく)。今年は魚影が濃いせいか、サイズの小さいのが多かったです。せっぱった(遡上が近づくと背中がものすごい隆起する)オスも何本か上がり、強烈なファイトを堪能しました(即リリース)。浮き釣りの人は20本以上軽く上げてました。30本行った人もいるようでした。フライマンもそこそこの釣果でした。
Zさんが撮影してくれた動画はこちら(こちらはスプーンのファストリトリーブでゲットしたやつです。型は小さめでしたがビカビカで癒されました)。
昼で上がりの時間となり、半島の絶壁を眺めつつ、北方領土も眺めつつ、また爆走で相泊漁港に戻ります。この時間がいつも最高にすがすがしく癒されます。このために来てると言ってもいいかも?
それにしても、いつも番屋に二泊三日くらいで泊まって、朝から夕方まで釣り三昧、夜はビールにシャンパンに、当然釣りたてのマスをソテーしたりして、リッチに過ごしたいと思うのですが、今年も日帰りとは、一体実現するのはいつの日か・・(涙 来年こそはみとれよ・・・)。
帰りは「知床倶楽部」で毎年恒例の「ハモ丼」を食べ、オーナーの岩見さんと一年ぶりの交友を暖めつつ、眠くならないうちに出発。途中で温泉に寄って癒されつつ、途中1時間ほど友人に運転を変わってもらって21時過ぎ札幌到着しました。思いっきり癒されましたが、なぜか疲労が3日ほど抜けなかったのは言うまでもありません。来年はもっと大人数でわいわいやりたいなぁ。
「知床倶楽部」。羅臼で唯一、そして一番早くからネット接続をしたので、外国人バックパッカーが結構多く来ます。
知床に来て必ず食べるハモ丼。知床で実はハモが取れます。少ないみたいですけど。
帰りに温根湯ホテル四季平安の館。サイトあったのね。
都内から来た大学生とちょっと会話を楽しみました。来年就職なので、夏休みを利用してぶらぶらドライブとの事。いいねぇ。青春の一ページですね。また、そういう出会いも素晴らしい。一期一会。
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